2007年09月07日

つげ義春「つげ義春とぼく」を読んだ

たま石川浩司さんが著作で好きだと言っていたので読んで、
つげ義春が好きになった。
まんがは一通り図書館で読み、周辺のエッセイなどにも
手を出したくなっていくつか読んだ。

つげ氏は現在もさまざまなアーティストや文化人から
好かれていてたまに紹介されたりするので、
ある層の人から人気がある。

「つげ義春とぼく」は旅行記の部分、自叙伝の部分、
夢を記述した部分にわかれている。また、いくつかの漫画作品も
のっている。

つげ氏のギャグはシュールだ。「ギャグ」と一まとめにすると
語弊があるかもしれないが、あえてそういわせてもらう。
なぜこのようなシュールさが出せるのか。
つげ氏はあまり性格がよくない。一般的な価値観でいうと。
嫌なことは避けるし、人の弱い部分をよく見てるし、
これといった勇気や根性もないと思う。(大変失礼だが)
でも、シュールなギャグというのは、どこかいじわるで卑怯な性格がないと
できないと思う。だが、その性格の悪さを隠したりしない。
だから、いじわるで卑怯な読者がつげ氏に共感するのだと思う。
本当に素直で優しい人はつげ氏の作品を読んでも
たんなる「ゲイジュツ作品」に見えてしまうだろう。

各地の温泉地を旅するが、この人は本当に廃れた
場所が好きなのだなと思う。私も、うさんくさい場所、
人間くさい場所がわりと好きなのだが、
あれはなんでだろう。なんで楽しいのだろう。

夢を記述した部分は、この人の自分の内面を見つめる
能力の高さに驚かされる。夢などのなんらかのイメージは
みんなわりと持っていると思う。でも、こんなに
詳細に記述できるのは、本当に冷静に自分の心を
観察することができるからだろう。
これを読んでいると、幻想的な気持ちになり、
自分も夢を見ているような感じになる。

自叙伝の部分。若いころは本当に苦労したのだな。
でも、それがこの人の怠け癖からきたものか、
環境からきたものかはわからない。
でも怠けものだからこそああいう作品が作れるのだ
と思う。




posted by 横浜振動 at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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