2007年09月29日

安野モヨコ「働きマン」を読んだ

安野モヨコ働きマン」を読んだ。
編集者という泥臭い仕事をあれだけかっこよく描けるのは素晴らしいと思った。
読み物としてとても楽しいから、本としての役割は十分果たしている。
また、編集者の仕事の仕方、職場、人間関係などをかなり詳細に描いている。
ただ、雑誌業界と多少付き合いがあった私としては、
編集者という仕事の嫌な部分をサラっと表面的にしか触れて
ないなぁという印象をうけた。仕事の醍醐味の部分だけを
とりわけ強調しているように見えた。
たしかにこの漫画はリアルだが、あくまで仕事が大好き、
仕事しかない、仕事に前向きな人の視点だ。
なので、読んでいて仕事に対するやる気をもらえる
のだが、自分とは違う視点なので疲れもする。

この作品は、私の以前の職場の人物をモデルとしている
のかと思うくらい似ていたなと思った。

「リベラル」な女性について描かれた本であり、
「リベラル」な女性、あるいはそれに憧れる女性が
読む本だ。なので、基本フェミニストである「リベラル」
な男も読みうる。

ただ、不思議なのは、「リベラル」な女性はがむしゃらに
働きたがり、「リベラル」な男性はプライベートを大事に
しがたる傾向があることだ。
「リベラル」は男女で同じ意味であるはずなのに、
結果が違って出てくる。もしかすると、ここでの
「リベラル」は「既存に反抗する」ということ
でしかないのかもしれない。では、真のリベラルとは
何であろうか?

また、この漫画は「リベラル」な女性の視点のくせに、
かっこいい男の上司っぽいキャラが固定化されている
のが気になった。どこかお父さんのように包んでくれそうな
、色んな悲しみを知っていて寂しい目をし、飄々と生きている
感じの男。
そこにはやはり、「守られたい」という視点を感じる。
男モードでバリバリ働きますが、やはり甘えられる逃げ場を
残してしているのだ。

では、なぜ逃げ場を作る必要があるか?
それは、「男スウィッチ」という言葉を見れば分かる。
これは現状の社会における男並みに働くということだ。
男の負担を下げて女の負担を上げ等しいレベルにした後の
「男モード」ならこんな甘えは残らないであろう。

なので、この漫画は真のリベラルではない。
「リベラル」に憧れる女性に向けたファッションのように
「リベラル」を提案する作品だ。
これに影響を受けた女性が芯のない男に対して
辛く当たるのが懸念される。


関連ブログ:
http://d.hatena.ne.jp/takashi1982/20071009
http://www.rgs680.com/ashi/puchireview/hatarakiman.html


posted by 横浜振動 at 14:40| Comment(0) | TrackBack(3) | 働くということ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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